アトピー性皮膚炎の人は、皮膚の角質細胞間が均一ではなく、隙間から肌の水分が蒸発しやすく、乾燥肌になりやすいのです。
また、肌の保湿が十分に出来ていないと、皮脂膜のバリア機能も落ちてしまいます。そのため、ダニや細菌などのアレルゲンに対して抵抗力がなくなり、皮膚に炎症を起こしやすくなります。このことも、乾燥をの引き起こす原因の一つになります。
アトピーの人のスキンケア
前述のように、アトピー性皮膚炎の場合、肌の水分や皮脂が少なくなることで、アレルゲンに対する抵抗力が落ちることになるので、肌が乾燥して、水分や皮脂が減少する状態を避けるためのスキンケアを心がける必要があります。
肌の保湿を行なうためのスキンケアでは、ヒアルロン酸やコラーゲンなどの保湿有効成分が含まれているスキンケア用品を探すことになります。
ただし、肌の状態が弱っているアトピーの人は、
刺激が少なかったり、
自分に不適合な成分が含まれていなかったり、
ということを考慮しなければならないので、試供品などの無料サンプルで自分の肌に合っているかを、しっかり確認した方が良いでしょう。
もし皮膚科にも通って、アトピーの治療を受けているのなら、皮膚科で処方される塗り薬等との相性がありますので、副作用を起こさないか否かなど、検討しているスキンケア用品について、医師に相談するというのも一つの考え方です。
子供のアトピーと乾燥肌
子供がアトピーで乾燥肌が気になるというご両親は、お子さんの肌の観察をしっかりと行なうことが大切です。
外などで遊びたい盛りの子供は、アトピー性皮膚炎や乾燥肌を気にする以上に、遊びに夢中になることがあります。
また、泥遊びなどで皮膚を不潔な状態にしてしまうと、もともと肌が弱いお子さんは、細菌などによって、他のお子さん以上に肌が悪化しやすいはずです。
このようなことから、お子さんの場合は、あっという間に肌の状態が悪化することがあるので、こまめにお子さんの肌の状態をチェックする習慣を身につけた方が良いでしょう。
そして、少しでも肌の状態が荒れてきたと感じたら、きちんとスキンケアをしてあげることです。
もちろん肌の状態が悪化した場合には、皮膚科で処方されるステロイド剤などが必要になることもあるでしょうが、できるだけ薬に頼らないスキンケアを目指したいものですね。
お母さん、お父さんのしっかりとしたお子さんの肌の観察力。
そして、こまめなスキンケア。
これらがしっかりとしていると、強い薬に頼らなくても、アトピーや乾燥肌を改善できる場合があります。
薬に頼るばかりではなく、自分やお子さんにあったスキンケア用品を探して、薬に頼らなくともアトピーや乾燥肌を治すことができる。
そのように信じて、少しずつ改善することができると良いですね。